お知らせ

●6月24日の東京シティに、桂さんお誕生日二日前企画のアンケート本を作ります。つきましては、皆様にアンケートをお願いします。名付けて、「銀魂キャラクターなりきりアンケート「ヅラに誕生日プレゼントを用意しよう」です、よろしくお願いしまーす。
●桂マイナーcpアンソロ、2011年6月シティのコタ誕で発行しました。
●アンソロ本文に、誤字を発見しました。
お取り替え、てか修正については こちら をごらんください。
今現在、修正関連のお知らせはhotmailには届いておりません。「送ったけどやぎさんに食べられたっぽいよ!」という方がいらっしゃいましたら、拍手か こちら までお願いします(爆)

桂さんのお誕生日をパラレルワールドでもお祝いしよう略してづらぱら!!!アンケートのお知らせ

おおう、もう三月ですよ……(汗)

お久しぶりです。冬の五輪終わって、やっと少しずつ創作モードです。や、まだジュニア選手権とかシニア選手権とかあるんですけどね。

それはさておき、6月19日のシティあわせで、桂さんお誕生日本を出します。
正式タイトルは、

「桂さんのお誕生日をパラレルワールドでもお祝いしよう略してづらぱら!!!」です。そのまんまです。

「村塾」
「3Z」
「攘夷時代」
「金魂」
「本編」
「ヅラ子」
「六年生」
「体育教師」
「弁護士」
「猫」
「映画第二弾五年後」
「未来」

の、パラレル桂さんをメインでお祝いする人を、アンケートで決めてもらおうという企画です。
各一週間、最初の「村塾」と「3Z」は告知をかねて二週間、順番にアンケート取っていきます。

アンケートは、ピクシブとツイッターの機能をつかって行いたいと思います。
ピクシブでの告知はこちら。内容は、この記事と同じです。

お気軽に、よろしくおねがいしまーす。


アンケートルール。

「村塾」銀時・高杉・松陽
「3Z」土方・近藤・沖田・神楽
「攘夷戦争」坂本・黒子野っち・(銀時or高杉)
「金魂」新八・万斉・(銀時or高杉or坂本or土方or沖田)
「本編」エリザベス・斉藤・幾松・神威
「ヅラ子」茂々&松平・(土方or沖田or斉藤or坂本)
「六年生(合コン編のあれ)」九兵衛・お妙・(近藤or新八or銀時)
「体育教師(獄門島編桂さん妄想)」
「弁護士」
「猫」
「映画第二弾五年後」
「未来」
の、12パートで、「桂さんのお誕生日をお祝いしてほしい人」に、投票してください。
アンケートは、一つずつ、順番に行っていきます。それぞれの期限は一週間です。
この人もほしい!というときは、コメントをお願いします。後の選択肢にも入れていきます。
一度選ばれた人は、後のアンケートには登場しません。話の中には出てくるかもですが、メインは一人一回ずつです。
前半アンケートの()の中の人は、それ以前に選ばれてなかった場合に、選択肢に入ってきます。
体育教師以降は、まだ選ばれてない人を選択肢にしていきます。
わかめは沖桂書きです。もし、映画五年後までに沖田くんが選ばれていない場合、未来はアンケートをとるまでもなく沖田君に決定します。


以下、アラカルトです。










村塾

 年の初めに一斉にではなく、おのおのの生まれた日そのものを大事にしましょう。
 師のその言葉は、感銘を持って晋助に受け止められた。さすがは松陽先生、さりげない言葉で自分たちの呪縛をひとつひとつほどいてくださる。その恩を十二分に感じていたからこそ、仲間の誕生日を祝う時には協力を惜しまなかった。少なくとも晋助自身は、そのつもりだ。
 しかし。
「贈り物選びとか、どうすりゃいいんだよ」
 奴との縁は、塾生の誰よりも長い。まじめくさったところも、好きな食べ物も同い年のくせに甘いものはそんなに得意でないことも、好きな書物も、良い漢詩を詠むくせに吟じると調子っぱずれになることも、よく知っている。
 なのに。
「ヅラの奴、何もらったら喜ぶんだよ……!」
 桂小太郎が心から欲しいと思うもの、それがまったく、思いつかないのだ。

 誕生日。それは、甘美な響きをともなって銀時に受け止められる。
「だって、珍しく甘いもんも出るだろ? 俺らもおすそわけもらえるだろ? ヅラは甘いもんあんま好きじゃねーから、おすそわけも増えるだろ? 俺とヅラとの仲なんだからむしろ俺に全部よこしてもおかしくねーだろ? 誕生日バンザイ」

「やはり、好物と甘いものを合わせれば、小太郎も喜んでくれるでしょうか」
 そう、弟子を慈しむ大きな手の、片方には蕎麦(乾麺)、そしてもう片方には、――生クリーム。



3Z

「てことで、来週火曜日はヅラくんの誕生日でーす。ケーキを贈りたい奴は先生まで」
「先生、ヅラじゃなくて桂です」
 銀八の欲望など、見え透いている。生徒の誕生日にかこつけて甘味を得ようなどと、職権乱用じゃないのか。
「てーか、なんで俺らが奴の誕生日なんか祝わなきゃならねーんだよ……」
 ぶーたれて、土方は机に伏せる。風紀委員会の目の上のたんこぶ、学級委員のくせに高校生らしい頭髪を守らない男。
 それでも、土方には祝わなくてはならない理由があった。
 めんどくせぇ。そう呟く彼の机にかけられたかばんには、かわいいと言えない白いペンギン型の、お守りが揺れていた。

 さーて、何をしてやろう。
 うきうきを隠しながら、斜め前の席の横顔を伺う。
 訴えますよ。先ほど、担任と舌戦を繰り広げた桂は、今は涼しい顔でノートを取っている。近藤や土方に長髪を注意されても、逆に近藤のひげや風紀委員の取り締まりを厳しすぎると注意するときも、その涼しさは揺らぐことはない。
 それが、銀八にからかわれる時だけ、口を尖らせて不満を雄弁に語る。
 どうせなら、そんな風に表情を崩してみたい。
「どうやったら、怒ってくれやすかねぃ」
 リミットは来週火曜日、それまでは楽しく過ごせそうだ。

「くっきー?」
 提案された言葉を、神楽は反芻する。
「そうよ。今は簡単なクッキーミックスもあるし、お菓子作りの初心者向けでもあるし、いいんじゃないかしら」
「でも、神楽ちゃん料理とかあまりしないじゃん。いきなりお菓子を手作りとか、大丈夫なの?」
「大丈夫よ新ちゃん。私も一緒に作るし」
 それが心配なんですよ……と言いたげな新八の顔も、楽しそうに笑うお妙の顔も、神楽は見ていなかった。
「くっきー」
 手作りのそれを渡したら、桂はどんな顔をするだろう。

「ケーキ、だと……!?」
 近藤は、愕然とした。耳が、たった今捕らえた言葉を反芻している。なのに、脳はそれを受け取ろうとしない。空耳か、いや。
「フォロー、しきれませんでした」
 力不足を悔やむように、新八が声を絞り出す。あぁ、と、悲痛なため息を漏らしたのは誰だったか。
「さすがに、誕生日を命日にするわけにもいけない、阻止しないと」
 だから自分が呼ばれたのだと、理性は告げる。そう、説明もなされる。それはいい。問題はそこじゃない。
「お妙さんの手作りケーキ……!!」



攘夷時代

「なんじゃ、水くさいのぅ」
 そうか?と、桂は首をかしげる。
「だって俺だって、坂本の誕生日など知らんぞ」
「知っといて!十一月十五日!こないだ言うたじゃろ!」
 こてん、と、首を傾けるさまは、確かに年相応にかわいい。忘れていた年齢を思い出して和みながら、黒子野は洗った包帯をたたむ手を止めた。
「僕も、今知れて良かったと思いますよ。お祝い、間に合います」
「祝うのか」
「祝わんがか?」
「そんな余裕、ないだろう」
「気分転換じゃー気分転換! みんなが士気を上げるえぇ機会じゃろ」
 あ、うまい。
 そう言われると、桂も弱い。なるほど…と腕を組んで考え込んでいる。


金魂

「来週の火曜日?」
 空いてるか、と訪ねられて、眉をひそめる。
 というか、火曜日いこーる平日、いこーる仕事だ。ホストの仕事は夜がメインである。もちろん、金曜土曜ほどきつくはないし、休みも取りやすいが。
「ズラ子さんの、お誕生日なんですよ」
 微笑みながら、グラスにおかわりが注がれる。
「みんなで、お祝いしたいなーって話してて」
「なるほどね……」
 他にも声をかけているのか、そう訪ねると、もちろんと頷かれた。来る、との返事がもう出てる奴もいる。
「あー、それなら来ようかな」
 いや、来るしかない。ここで後れを取るわけにはいかない。
「そうですか! ズラ子さーん!」
 カウンターでつまみを盛り付けていた麗人が、振り返る。きつめの美貌がわずかにほどけて、今の選択が正しかったことを悟った。


ヅラ子

 西郷に呼ばれた。それも、かまっ娘倶楽部にである。
 それなら仕事の手伝いだろうと、桂は思っていたのだ。
「正規の娘ならともかく、臨時のバイトにお誕生日に働かせるようなブラックだと思ってたのか?」
「いや、そうではなく」
「まぁ、ヅラ子の格好で来いって言ったのはママだもんねぇ」
 アゴ美もといあずみの手で、メイクもヘアメイクもばっちり決められて、今は奥のボックス席にいる。ホステスとしてではない。隣には売れっ子ホステスのあずみらが座り、酒を注いでくれる。
「あ、そろそろショーに行かないと」
 ごめんねぇ?と、頭を下げながらあずみは席を立った。大丈夫と手を振り返す。一人になったヅラ子は、目の前のテーブルを眺めてため息をついた。
 巨大なケーキが、未だ手をつけられないまま難攻不落の要塞としてそびえ立っている。ぜひ味わってーというプレッシャーからは解放されたものの、要塞が残っているのは変わらない。これ一人で食えというのか。
「あれ」
 声をかけられる。酒でふわふわした頭が、警戒スイッチを入れるタイミングを逃した。
 
 
六年生

 六年生ともなると、クラス全体で誕生日を祝う機会などなくなる。男子ならなおさらだと、九兵衛は思う。
「その点、女子はずりぃよなー。オトモダチ誘い合わせておうちでパーティーとかさぁ」
「やればいいじゃないの」
「そうはいかねーんだよ」
 お行儀悪く机に腰を下ろしたままの坂田銀時に、妙は眉を寄せたままだ。とにかく反対、と、口調も厳しい。
「なんでそれで、九ちゃんまで巻き込むの?」
「九兵衛んちなら、でっかいケーキも普通におやつに出んだろ? さりげなくやりてーんだよ。大げさにしたらあいつ引くし」
「その心は?」
「ケーキ食いたい」
「だめ、反対! 坂田君ちでやればいいでしょ?」
 妙の言うこともわかる。自分を、心配してくれているのもわかる。ただ、九兵衛は見てしまった。いつもの死んだ魚のような目の奥に、一筋の光が灯っている。
「……わかった。おじいさまに相談してみる」


体育教師

 桂先生は、生徒に大人気……とは、あまり言えない。
 見てくれは端正で、イケメンというか美人といった風情だ。体育教師だからいつもジャージだが、そのださジャージすら彼の美貌を損なうどころか深いものにさせている。ミロのヴィーナス効果という奴か。
 だが、いかんせん中身があれである。
「こらぁ! スカート短いぞ!」
「校則はやぶってませーん」
「破廉恥だろうがぁ!」
 膝上を、数センチも上回っていない。その程度に目くじらを立てるほど頭が固くてかちこちで、考え方が古めかしい。かと思うと、ものすごくハイテクな教え方を、バスケ部ではしているらしい。
 そんな、大人気ではないが嫌われているわけでもない桂先生の、誕生日が近いと小耳に挟んだのはつい先ほどだ。女子高生の情報収集力恐ろしい。


弁護士

「だぁぁぁ、くそっ!」
 ばんっと、書類が机に叩きつけられる。近藤が、気遣わしげにパソコンから視線を投げた。
「大丈夫か、トシ」
「大丈夫じゃねーよっ。くそ、また坂田にしてやられた!」
 息を吐き出す。裁判でまた、捜査の穴を突かれた。これで何度目か。
「どうしてあの証拠の矛盾点、気づかなかったんだ俺はっ!」
 叫び、そして大きく息を吸う。苛々の元をちゃんと直視する。もう一度深呼吸をして、散らばった書類を拾おうと、身を屈めた。
「凄いよなぁ」
 一連の流れをじっと見守っていた近藤が、息を吐き出す。
「何が」
「ちゃんと、そうやって分析して受け入れられるトシが。俺だったら泣いちゃう」
「泣かねーでくれよ」
「あと、」
 からり、と、近藤は笑った。
「俺たちにも気づかない矛盾にちゃんと気づく、坂田んとこのブレーンもな」

「今日もかちましたー」
「で、また朝帰りになるまで飲んできたのか」
 アルコール臭を漂わせて事務所に顔を出した銀時に、桂はにべもない。
「いーじゃん。見事な逆転裁判だったんだよー」
「それはそれ、これはこれだ。ほら、水飲んでこい。依頼人が来るまであと一時間ないぞ」
 ちらり、と一瞥しただけで、桂はまたパソコンとにらめっこをしている。それなぁにと聞けば、昨日受けた示談の依頼の情報だという。
「もう集めてんの、早いねー」
「当たり前だろう」
「そんだけ早けりゃ、来週火曜日オフにできそう?」
「は?」
 何を言ってるんだという顔をされた。それはこっちの台詞だ。

「いい加減、お前が銀時のパシリやってんのは我慢ならねぇって言ってんだよ」
 高杉は、苛立ちを隠さないまなざしを注ぐ。それを桂は、平然と受け止める。
「我慢も何も、仕方ないだろう。というか、法曹界を追放された俺がこうやって間接的にでも関わっていられるんだから、むしろ恩の字なんだが」
「その追放が、理不尽だって言ってんだよ」
 鋭い眼光、その奥で業火が燃えている。優しい奴だ、と、桂は思った。
 あれから何年も経った今でも、高杉は桂のために怒ってくれる。
「理不尽じゃない。あれは、過剰防衛だった」
「そう思ってんのはお前と、馬鹿どもだけだろうがよ」
「それでも、俺はやり過ぎた。いいか、高杉」
 何度も繰り返したやりとりだ。きっとまた、高杉は苦い顔をする。望む答えなど返してやれない。
「俺は紛れもなく、暴力事件を起こした罪人なんだ」



 気がついたら、猫だった。
 またである。何故かは知らない。桂には心当たりがない。
「別に、脱糞を塚でしたわけでもないし、何故ニャんだ……」
「あー……」
 疲れた顔で、ホウイチは相づちを打つ。
 目の前の美しい黒猫は、悩むような口調をしながら、その実あまり深刻な顔をしてはいない。悩んでるなら捕まえたトカゲを焼くための火を興したりしないだろう。
「まー、猫の神様ってやつは気まぐれなとこもあるんだろう。気にしない方がいいぜ」
「なるほど、説得力あるな」
 指が人間ほど細長くもない、親指のつきかたも違って物を持つなどやりにくいはずの手で、器用に木の棒と板をすりあわせている。順応性の高さに、改めて感嘆する。
 ま、これなら、戻るまでの間も大丈夫だろう。
 そう思い、肩をすくめる。
「そいつ食ったらまた町に出るか。きっと、いろいろもらえるぞ」
「そうか?」
 桂は気づいていないらしい。自分の背中に、『この子は今日が誕生日です』というテロップがくっついていることに。

映画第二弾五年後

 白疽の蔓延から、数年。
「新しい罹患者が出なくなって、一年か……」
 それでも、撲滅宣言を出すにはまだ早いな。ぽつりと、桂は言葉を落とす。次の瞬間、彼はもう前を向いていた。
「だが、これで、皆やっと復興に目を向けられるだろう。ワクチンの効果も、ちゃんと出ている。もう、大丈夫だ」
 生きていける。死を、怯えなくていい。それは、大きな力になる。そう、桂は語った。
「そうだろう、エリザベス」
 振り向く顔がどこか淋しげだった。それを気のせいと言い切るには、桂はあまりにも多くの命を見送ってきた。
「銀時も、これでやっと浮かばれる」
 ……ワクチンを作るために、保菌者だった男の死体を切り刻ませたのは、桂だった。そうすることで白疽の研究が進められた。それがなかったら今でも地球は、江戸は、死にゆく星のままだっただろう。
 必要なことだったのだ。
 そう冷酷に告げて神楽に殴られたあの日を最後に、桂は涙を見せなくなった。
「桂さん」
「さぁ、やるべきことはまだまだたくさんあるぞエリザベス!」
 ……報われて欲しかった。誰かに、報いてもらえたら良かった。攘夷戦争の最後の生き残りとして、白疽蔓延を防げなかった咎人として、すべての業を一身に背負った桂に、何か一つでも報われる何かがあって欲しかった。
 自分一人では足りない。
 もっとたくさん、多くの人間から、彼にありがとうを伝えて欲しい。彼の尽力で救われた多くのものがあると、ちゃんと知って欲しい。
 口惜しさを堪え、頭を振る。自然、視界は外の景色を捕らえた。しとしとと、静かな雨が街を濡らしている。
「エリザベス?」
 そうだ、ふさわしい日があった。
 彼に感謝を伝える、ちょうどいい日が、すぐそこまで来ていたのだ。



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by wakame81 | 2018-03-04 15:43 | オフライン。  

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