お知らせ

●6月24日の東京シティに、桂さんお誕生日二日前企画のアンケート本を作ります。つきましては、皆様にアンケートをお願いします。名付けて、「銀魂キャラクターなりきりアンケート「ヅラに誕生日プレゼントを用意しよう」です、よろしくお願いしまーす。
●桂マイナーcpアンソロ、2011年6月シティのコタ誕で発行しました。
●アンソロ本文に、誤字を発見しました。
お取り替え、てか修正については こちら をごらんください。
今現在、修正関連のお知らせはhotmailには届いておりません。「送ったけどやぎさんに食べられたっぽいよ!」という方がいらっしゃいましたら、拍手か こちら までお願いします(爆)

鴉の濡れ羽:前

リク小説「(銀+高+坂)×桂。≪狂乱の貴公子≫にぞくりとくる三人」

時代は攘夷戦争後期、もっさん離脱前。
タイトルは、若布の尊敬してやまない西尾維新先生の小説、戯言シリーズ「クビキリサイクル~青色サヴァンと戯言遣い」から引用しました。てかそこしか出展が見当たらなかったです。西尾先生の創作なのかな?




 山を取り囲む三方から、細い煙が上がっている。その数、幾十。
「マジでか。」
 遠眼鏡越しにそれを見て、銀時は呟く。一度下ろし、もう一度目に当てる。残念ながらレンズに映るのは同じ光景。
 今自分たちが陣を構えているのは、周囲に比べても一際高いところに位置する。兵法の基本に一応適ってはいるが、それ以外の条件は同じようにはいかない。
 兵数は圧倒的に劣っている。数だけではない、うち半数近くが負傷兵だ。
 糧食も限りがある。補給線などはない。
 これで、包囲が完成してしまったら、自分たちはただ狩られるだけの獲物だ。敵は嬉々として、自分たちを料理しにかかるだろう。
「どうしましょう、坂田さん。」
 隣にいたまだ若い同志が、か細い声で尋ねる。どうするもこうするも、やばいんでないかい。そう、真実を告げたかったがそれはできない。半ばやけくそになりながら、口端を持ち上げる。
「何とかなんだろ。こっちには≪狂乱の貴公子≫と≪雲竜奔馬≫がいんだから。」
「そう、ですね。」
 同志はほっと息をついた。
「それに、≪白夜叉≫までいるんですから。」
「そーゆーこと。」
 にへら、と笑ってみせる。年下、といっても目の前の彼は自分と三つは離れていない。それでも彼は、銀時に絶対の信頼を寄せる。彼だけではない。
 銀時のいるこの部隊全員、引いては今活動しているほとんどの攘夷軍が、わずか三人の将にすべての希望を託している。彼らがいる限り、大丈夫だと。
「ま、とにかく俺らの大将に報告してからだな。」
 立ち上がり、木の葉や土を払う。こっちにもついてますよ、と同志が手伝ってくれた。
 汚すなよ、その白は誇りとなり支えとなる。
 そう、勝手に人に責任をおっ被せてくれた馬鹿の姿を思い浮かべた。何だったら「手間なしブラ○ト」を準備してやる、おはようからおやすみまで貴様を見守ってくれるぞ、そんな冗談に紛らわせた言葉は、あの時から決して軽くはなかったが今尚重みを増してきている。
 自分の重圧なんか、あいつらに比べたら鼻くそほども重くないことは知っていた。けれど、ため息はどうしても抑えきれず。
「どうしました、坂田さん。」
「んー? パフェ食いたいなーって。」
 口から生まれてきたと評されるたびにそれを褒め言葉だと、自分の武器だと思ってきたけれど。ここ最近、この軽口すら疎ましくなってきている。それに気づいて、いっそう気が滅入った。


 そんな、主に精神力を消費しての偵察だったにもかかわらず。我らが大将はとっくにそれを知っていた。
「つーか大将がちょろちょろすんなっつの。」
 ばこっと殴る。手加減しなかったので桂の体はつんのめり、束ねた黒い髪がぴんと飛んだ。
「せっかく情報つかんできたってのに聞くお前がどっか行ってどーすんだよ。探せってか。ドロケイやる前にまずかくれんぼってか。」
「あぁ、すまんな。」
 桂は存外素直に謝った。あまりにもあっけなさ過ぎて、逆に銀時は拍子抜けする。
「鳩が届いてな。つい自分の目で確かめたくなった。」
「だったら最初から自分で行けよ。で?」
 桂の顔も声音も淡々として読めない。鳩ということは外の協力者の報せだろうが、それが良いものか悪いものか、とんと見当がつかない。
「鬼兵隊が来たぞ。」
 その言葉に、場にいた数人のほとんどが沸いた。一人平然としてたのは銀時のみだ。
「けんど、よお連絡がついたのぉ。晋坊らどこ行ってたのか、てき判らなかったががやないがか?」
 一番大きな歓声を上げた坂本が笑いながら言った。もっともこいつがハイテンションなのはいつものことなので、平然と言ったら平然なのかも知れない。
「噂をばらまいたからな。」
「噂?」
「我が軍が山上に追い詰められた、このまま包囲が厚くなれば壊滅もあるだろうと。天人どものネットワークにも乗せたからだいぶ広まっただろう。」
「てことは続々と集まってくる敵さんはおめーのせいかよっ!」
 さっきよりも本気で殴った。桂は抵抗もせず受け、「舌噛むかと思った」と口元を押さえて呟く。
「この包囲を抜けてこそ、我らの力、引いては侍がまだ天人に屈していないことを証明できると思わんか?」
「その台詞は抜けてから言えっつーの。」
 ほっぺたをむにーっと引っ張る。幼い頃に比べて弾力が落ちた。いくら引っ張っても、白いほほは手からすり抜けてしまう。空気を軽くするためにやったことが、桂のいっそう落ちた肉を悟らされてひそかに銀時はへこむ。
「案ずるな。勝算は高いぞ。鬼兵隊が来たおかげで更に上がった。」
 自信満々ではなかったが、かといって虚勢を張っている風でもなかった。元から感情の起伏の乏しい桂だ、その態度は泰然としていると取られたようで、皆のテンションは落ちたようには見えない。
「あのー。」
 おずおずと、一人が手を上げる。坂本とともに、負傷者への対処を任された若者だ。
「負傷兵は、大丈夫なんでしょうか?」
「坂本。」
 振られて、坂本はへらへらと口を開く。
「なんちゃーがやないだぞ。筏のほうもちゃんと全員乗っかる数できたじゃろー?」
「ですが、もし下る途中で攻撃されたら………。」
「攻撃はさせぬよ。そんな余裕など、奴らには与えん。」
 琥珀の瞳をじっとその若者に向ける。真正面から見つめられて、若者はうろたえた。顔を真っ赤にしながら目をそらす。
「皆もだ。その命、俺に預けてほしい。今はまだ死ぬときではない。思い上がった天人どもに、それを見せ付けてくれようぞ。」
 ぐるりと場を見渡す。低い、けれど強い言葉に皆が頷く。異を唱えるものはいなかった。
 銀時にとっては、残念なことに。


「ま、今回はなんちゃーがやないだろー。」
 のんきな声で坂本はそう言う。先を行く黒もじゃ頭に悟られないように銀時は舌打ちをする。
「死ぬときじゃーないがと、桂さんもゆうたじゃろ? それに今回の作戦、奇策ばあれど悪くはない。勝率は確かに高いぜよ。」
「まぁそーだけどよ。」
 日の落ちた山は暗い。藍色の大気と木々の陰がひとつになって溶け合い、歩けるところとそうでないところの区別がつきづらくなる。敵に自分たちの行動が知られると困るので、明かりをつけることもできない。
 前から負傷者を負ぶって降りてきた仲間に手を上げてすれ違いながら、二人は野営地へと木の根道を登る。負傷者を運ぶ筏はすでに川岸に準備してある。夜明け前までに、全員が川を下れるように準備しなくてはならない。
「ほがな不機嫌そうな顔して、糖分切れたかー?」
「そんなんじゃねーよ。まぁ最近金平糖にも角砂糖にも巡りあってねーし、糖分欠乏症に陥りそうですけど?」
「そういうことにしとけ、金時。」
「金じゃなくて銀だっつーの。何回言わせたら覚えんだこの黒もじゃ。」
「わしが黒もじゃならおんしは白もじゃぜよアッハ」「ばっか大声出すんじゃねぇ。」
 後ろからタックルかまして上がりそうになった馬鹿笑いを止める。
「お前現状わかってる? 大騒ぎして敵さんにこっちの作戦ばれたらどーすんだよっ。」
「まぁ何らぁなるじゃろー。」
 一発ゲンコツを落とし、地に寝っ転がった坂本を置いて先に行く。すぐに立ち上がって追いかけてくる気配がした。
「金時、心配しな。」
「心配しろってか、やっぱ何かまずいのかよ。つーかまずいのお前だろ、人の名前ばかすか間違いやがって。」
「さかしーさかしー、なんちゃーがやないってことじゃ。」
「ちょ、」
 坂本の腕が銀時の肩に回された。いつも彼が桂にしているように、ぎゅっと力を込められる。
「何やってんのお前、キモイ。」
「桂さんは、ヅラはなんちゃーがやないじゃ。ちゃんと、皆を逃がしてくれる。」
 少し声を潜めて囁かれた言葉。銀時は思わず足を止め、気づかずに進もうとした坂本共々地面に倒れこむ。ちょうど向かいからやってきた同志二人が慌てて駆け寄る。
「だ、大丈夫ですか坂田さん、坂本さんっ?」
「あー平気じゃ平気じゃ。ただ金時に女子の押し倒し方教えてたばあ。」
「あ、なんだ。」
「納得すんじゃねーっ。こいつに教わるほど銀さん下手じゃありませんし切羽詰ってませんっ。」
 起き上がって坂本と納得した同志の頭を殴る。すたすたと先へ行くと、また坂本に抱きつかれた。
「~~~っ、だから何だよ暑苦しいっ。」
「ヅラは。」
 その声音に、銀時は抱きしめる腕を振り解くのをやめた。潜められた中に隠れる、かすかな震え。
「まっことは皆を餌にしてやってきた天人ごと山に火をつけることもできた。けど、そうしやーせきくれた。」
 拳を握り締める。手甲がこすれて小さな音を立てた。
「それが、残る戦力でまだ戦えるって判断したからでも。あいちゃあまだ、わしらの命ごと博打に出たりしやーせんよ。」
「………いつか、」
 一度言葉を切り、唇をかみ締めた。込みあがってきた何かを歯を食いしばって飲み込み、それから再度口を開く。
「そうなんだろ。」
「………まぁなぁ。」
 言葉とともに吐き出された息が震えていた。耳元を隠す髪を揺らされ、銀時は身をよじる。
「ちょ、マジで離れなさいよキモイってか息かかるってかふざけんな坂銀だか銀坂だかしんねーけど需要ねーだろこのサイトってかリク違うだろってか冗談じゃねーっ。」
「アッハッハ、やっぱヅラじゃなきゃいかんか。」
「なおごめんだっつのあんな電波。」
 振りほどいて、殴ろうとして手を止めた。坂本は「ん?」と首を傾げる。
「………お前らは、京都で何を見たの。」
 声が裏返るのを必死でこらえた。ニコニコと笑ってる坂本は、けれど気づいただろう。
「………わしは結局間に合わんかった。やき、なんちゃーじゃ見ちゃーせん。」
「でも変わったろ。ヅラや高杉だけじゃなくて、お前も。」
「わしが見たのは、おんしとぶっちゅう。なすすべもなく病で死んだ仲間ばあじゃ。」
 それでも坂本は、銀時が見出せなかったものを見たのだ。後に「京都浄化作戦」と天人によって名づけられた、あの戦いで。
「俺も、」
 あの惨劇以来、桂と高杉の戦い方は変わった。勝利ではなく、知らしめることを目的とした戦いになった。天人に、この国の人々に。侍としての生き様と。
「そいつを見てたら、変われてたのかな。」
 死に様を。
 坂本の手が伸びて、銀の髪に触れた。桂とは違う、わしわしと掻き乱す大きな手。
「けど、おんしは見んかった。ほりゃあきっと、意味があるということぜよ。」
「………意味ってあんだよ。」
「生みの苦しみっちゅーやつじゃぁ。いい子産めよー。」
「産めるか馬鹿もじゃ。」
 蹴りを入れる。ちょうどいいところに入ったらしく、坂本は「おおぅ」と呻いて蹲った。放っておいて二三歩あるいて、ため息をついて引き返す。
「………ほらよ。」
 そっぽを向きながら手を伸ばした。それに気づいた坂本が、にへら、と笑みをこぼした。


 世界を覆いつくす藍が、少しずつその色を薄くしていく。
 銀時はは、と顔を上げて、すっかり冷え切った空気に身を奮わせた。夜明けが近い。
「つーかヅラ、人使い荒すぎ。銀さんには仮眠時間もなしですかー?」
 答えるものは誰もいない。それを承知でつぶやく。
 坂本の部隊を手伝う必要はなかった。朝まで暇だから、と手を貸したのは銀時のほうだ。一人で夜明けを待つには少し寒すぎて、そして手伝ってよかったと思っている。
 立ち上がって伸びをした。冷たい空気がひんやりと首筋をなでる。振り払うように首を回せばこきこきと音がした。
 暗闇の中に幾百も浮かび上がっていた、敵陣の篝火はほとんど消えている。まだ明ける準備の整いきれない時間。世界がもっとも眠りに沈むころ。
 あくびを一つ。
「………そんじゃ、行くとしますか。」
 刀を抜いて、走り出す。
 まっすぐに敵陣へ向かうのではなく、周囲の木々に蹴りを入れながら。急な衝撃に眠りを妨げられた鳥たちが梢から飛び立つ、その声を聞いて小さく「悪ぃな」とつぶやく。
 鳴き声と羽音は周りを巻き込み、大きな音を立てながら坂を駆け下りる。前方から浮き足立つ気配を感じる。夜襲に、天人の陣が慌てふためいているのだ。
 桂の読みどおり。
 光が走った。前からだ。点されたライトが木の上を撫で、襲撃者の姿を探している。
 眩しさに左手を目の前にかざし、銀時はライトの中に飛び上がった。
「………!、≪白夜叉≫だぁぁぁっ!!」
 そう叫んだ毛むくじゃらの天人を一撃で斬り伏せる。飛び立った鳥の規模から敵はこっちをかなりの人数と誤認しているはず。真実に気づかれないように、銀時一人で何十人分の大立ち回りを演じなくてはならない。
「やっぱ人使い荒すぎだっての、馬鹿ヅラぁぁっ!!」
 わらわらと集まってきた敵を、斬り、殴り、蹴り倒す。これがすんだら絶対パフェをおごらせてやる、ヅラだけじゃないヤツの部隊全員から一つずつ。そう決めながら。


 峰の向こうで鳥の鳴く声と羽音を聞いた。まだ夜の明け切らない時間、鳥が目を覚ますには早すぎる。
「動いたか。」
 坂本は小さくつぶやいてから、仲間に合図を送った。互いに手を貸しあいながら筏へと移る。全員が乗り込んだのを見届けてから、空を仰ぐ。
 戦いの音は峰向こうだけではない、右方からも聞こえていた。飛び交うのは銃声、空を切って飛ぶ火薬の音。仲間が顔を見合わせ、ほころばせた。言われずともそれが援軍の、鬼兵隊のものだと皆気づいたのだ。
 第三の烽火が上がる。ちょうど山の反対側からあがる鬨の声、揺れる地響き。≪狂乱の貴公子≫率いる本隊が、敵陣になだれ込もうとしている。
「行くぜよ。」
 坂本は手を挙げた。合図を受け、筏が漕ぎ出す。
 銀時、高杉、桂が三方向の戦いを天人に仕掛け、その隙に坂本が負傷者を連れ包囲を抜ける。怪我人に川下りは厳しかろうが、崖落としとか敵陣中央突破よりはましだ。急流に激しく揺れる筏に、互いに庇いあいながら流れに乗って川を下る。
「なんちゃーがやないだみんな、かわい子ちゃん乗りこなすつもりで行くぜよ! ………うげぇ。」
「いきなり酔わんでください坂本さんっ!」
 ふらつく体を支えられ、川をゲロで汚す。
「やばいのー。環境破壊はヅラに怒られるぜよアッハッハッハッハー。」
「笑ってる場合ですかっ。」
 死にかけてた目を上げた。川岸の茂みが揺れている。合図をしようとするが、半分死んだ目とゲロの溢れる口では一瞬伝えるのに間隙が生じた。
「敵襲じゃぁぁっ!」
 坂本の号令に仲間たちは銃を構え、あるいは負傷者を庇って剥いだ木の皮をかぶる。急流の中で狙いなどつけられない、威嚇でいい。奴が来る、それまで持ちこたえればいい。桂はそう言った。
 茂みから銃口が突き出された。降り注ぐ銃弾に味方の悲鳴が続く。負けじと応戦し、坂本も短銃の引き金を引いた。六発立て続けに撃ち、七発目はただ撃鉄が雷管を打っただけに終わる。弾切れだ。
「いかんぜよ。」
 弾倉を取り出す。弾を込めようとするが、揺れが邪魔をした。落ち着こうとするとまた吐き気が込み上げてくる。
 轟音が鳴り響き、敵の隠れていた茂みが吹き飛んだのはその時だった。対岸からやかましい車輪と大勢の走る音、そして坂本の名を呼ぶ声が響く。
「無事ですかぁ、坂本さんっ!」
 顔を出した、ゴーグルの大男には見覚えがあった。
「おーっ、紅三四郎くんやかー、久しぶりじゃのーっ!」
「誰がサンデー発ジャンプ初のアニメ化作品の主人公ですかぃっ! 三郎ですよ、平賀さぶろうっ!」
「よお来たのーー、晋坊は元気かーっ?」
「元気じゃなかったら来れませんっつのっ! そもそも桂さんなら脱出にこのルート使わせるって読んだの高杉さんですからねっ。」
「おーまっこと、ヅラのゆうとおりじゃぁっ。」
 ある程度の予想はしていたが、それでも坂本は感服せずにはいられなかった。伝書鳩が伝えたのは、鬼兵隊参戦だけで、高杉がどのように動くかも書かれていなかったし、桂もこっちの作戦を伝えようとはしていなかったはずだ。
「援護します、こっちへっ!」
「どーでもいいけどその砲車、人力かぁ? 馬らぁがやないんだ?」
「馬なんか音で使い物にならなくなるでしょーがっ!」
 言いながらも傾斜を利用して三郎は筏部隊に追いついてくる。後続の砲車も、敵部隊に向かって火を噴く。
 追い詰められていた坂本の部隊のものたちも、顔色を明るくした。助かるぞ、と互いに励ましあっている。
「よーし、はや一踏ん張りじゃ。みんな、生き延びるぜよぉっ。」
「「「「おおおおおおっ!!」」」」
 坂本の言葉に皆が応じた。
 三郎の砲車が水際へと近づく。何か伝えたいことがある、と読んで坂本は筏を岸近くへと寄せさせた。
「どうしたがだ、三四郎くん?」
「高杉さんからの伝言です。気をつけろ、と。」
「何にじゃぁ?」
「奴ら、宇宙三代傭兵部族の一つを連れてきやがりました。」


                                ~続く~
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by wakame81 | 2008-08-17 16:34 | 小説。  

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