お知らせ

●6月24日の東京シティに、桂さんお誕生日二日前企画のアンケート本を作ります。つきましては、皆様にアンケートをお願いします。名付けて、「銀魂キャラクターなりきりアンケート「ヅラに誕生日プレゼントを用意しよう」です、よろしくお願いしまーす。
●桂マイナーcpアンソロ、2011年6月シティのコタ誕で発行しました。
●アンソロ本文に、誤字を発見しました。
お取り替え、てか修正については こちら をごらんください。
今現在、修正関連のお知らせはhotmailには届いておりません。「送ったけどやぎさんに食べられたっぽいよ!」という方がいらっしゃいましたら、拍手か こちら までお願いします(爆)

ツバメいついつ巣に帰る:沖桂編

お、お久しぶりです(恐る恐る) ご無沙汰してました、若布です(恐る恐る)
前の記事、夏コミのことなんですねー、3ヶ月か……永らく留守にして、すみませんでした。

さて、もう冬コミです。えーっと、受かりました。連絡遅くてすみません!

そんでもって、新刊、出ます。無事に入稿できましたよー!!!

「ツバメいついつ巣に帰る:沖桂編」

蓮蓬編とツバメから始まった、ツバメシリーズファイナル、沖桂編です。蓮蓬編の影も形もありません(爆)。
あと、沖桂編のくせに、桂さんの出番が少ないです。うん、武州編は欠かせなかったんです。
蓮蓬編じゃなくなった代わりに、ビームサーベ流編の話になってます。色々もやもやしたモノが消化できました。


R18です。
なるべくしてなりました。うん、書きたかったんです(きっぱり)。後悔も反省もしてないよ。
購入希望の方は、年齢確認をするかもしれません。お手数おかけしますが、よろしくお願いしますぺこり。

お値段200円になりまーす。

追記:pixivにもサンプルアップしました。そちらは、ちょめシーンもさわりで乗っけてます。ただし、R18タグつけたので、ログインしないと見れない仕様になってます。ご了承ください。


以下、サンプル。







八頁


 ちゅんちゅん、ちゅんちゅん。
 その日のうちに、近藤(と土方)の言葉通り、土の塊には二羽のツバメが姿を見せた。しばらく鳴き声も聞かせず、ストイックに空を走る姿だけが目撃されていたが、ある日それは一変する。
 ぴぃぴぃと巣の中で、数羽の雛が口を開ける。そのすぐあとに、親が滑り込むように巣へと飛びよった。運ばれた餌をもらい、雛たちはまたすぐにぴぃぴぃと鳴き出す。
「あねうえーーー!」
 やっと休憩時間になり、解放された総悟は、一目散に外へと走る。稽古の邪魔にならないように、木陰でたたずんでいた姉は、弟の姿にやわらかな笑みを浮かべた。
「そーちゃん」
「姉上、きてくれたんですね!」
 走ってきた勢いのまま、総悟はミツバに抱きついた。衝撃に細い体はゆれるが、しっかりと弟を抱き止める。
「そーちゃん、また稽古中にお外を見ていたの?」
「見てたんじゃなくて、見えたんでさぁ」
 格子ごしに、垣間見えた。かわいらしい桃色の小袖に、ずっと、休憩時間になるのを心待ちにしてたのだ。
「それで、ちゃんとお稽古に集中していたの?」
「……へへっ」
「こら。」
 ほころばせていた口を結んで、小さなげんこつが頭に落ちる。
「ごめんなさい」
 こちらも、笑顔を収めて謝る。と、ミツバは小さな息を吐いて、また笑みを浮かべた。
「今度は、ちゃんとお稽古しなさいね」
「はい!」




十七頁


 話は、つい一昨日に遡る。
 その日沖田は、機嫌が悪かった。今度、宇宙で行われる、天人と地球人を交えたパーティ、それに参加する将軍様の、護衛から真選組そのものが外されたからだ。しかも、お役目につくのが、天敵たる見廻組ときた。
 納得いかない、と、隊士や隊長たちまでもが憤慨した。見廻組に比べて、経験はこっちの方が長い。今まで、将軍の警護を務めあげてきたのは、自分たちだ。
「決まっちまったもんは、仕方ねーだろ。俺らはその間、江戸の治安維持を任されたんだ。パーティを邪魔しようとする、攘夷浪士どもを抑えとけってな」
 眉間のしわとタバコの本数を増やしながら言われても、説得力がない。土方自身、納得してないのが見て判る。
「俺たちまでが、上様の警護のために宇宙に上がってしまったら、江戸の護りが薄くなる。もし、パーティの間に何かったら、上様も悲しまれるだろう。上様の安心のためにも、俺たちに任されたことは重要なことなんだ」
 近藤のその言葉に、やっと隊士たちは不平を口にするのをやめた。
 納得した、訳ではない。横取りされた感は残る。それでも、近藤をこれ以上困らせたくないのも事実で。
 なら奴なら困らせてもいいだろうというかむしろ鬱憤させろと言わんばかりに、沖田はその隠れ家を訪れた。その先で。
 桂小太郎も、今日は機嫌が悪かった。
「俺は忙しいんだ、帰れ」
「いや俺だって、アンタで遊ぶのに忙しいんだけどねぃ」
「そういうのは忙しいとは言わん」
 機嫌が悪いのだったら、刀で追い払ってくれたらいいものを。そうしたら、こっちも応戦できるのに。
 そんな思惑に乗ってくれる奴だったら、おそらくここまで追いかけたりはしない。矛盾を自覚しながら、ほうきとプラカードをを振り回す白ペンギンをかわす沖田の耳に、その呟きは飛び込んできた。
「まったくバカ本め。あと一ヶ月もないというのに」
 或いは、わざと聞こえるように言ったのかも知れない。とにかく、沖田はその言葉に食いついた。
「それって、来月宇宙で行われるパーティの事かぃ?」
 顔を上げた桂は、白ペンギンを手で制する。そして、ニヤリと口元を歪めさせた。
「そういえば貴様等芋侍は、警護から外されたのだったな」
 何で。いやもう知ってるのか。む、と口を尖らせるアピールに、桂は笑って応える。
「宇宙に、行きたいか?」



三十二頁


「そちらは?」
 値踏みする視線が、マダムだけでなく周囲から注がれる。桂に促され、一歩前に出た。ポーカーフェイスはおてのものだ。
「私の遠縁です。坂本が、都合をつけられないというので」
「沖田総悟です。以後、お見知り置きを、マダム」
 恭しく手を取り、口づける。そして顔を上げて、にこりと微笑んでやった。
「まぁ、かわいらしい坊やだこと。こういう場は初めて?」
「はい」
「では、楽しんでいらしてね」
「ありがとうございます」
 柔らかく微笑み、次いでそれを周囲に向けた。威圧感を、前面に押し出してだ。「若いツバメ」とひそひそと囁いていた取り巻きの男女達が、さりげなく視線を逸らす。
 桂が、袖を引っぱる。それが余計に、沖田に火をつけた。
 こんな、天人の嘲笑を、見て見ぬふりをするような奴じゃないくせに。
「客人をそういう風に笑うっていうなら、そこが知れるってものですねぃ」
 降り注ぐ視線に、冷ややかなものが刺さる。侮辱だと言うのなら、されたのはこっちの方だ。徹底抗戦のつもりで辺りを見渡す。
「はっきりと物を言う子なのね。面白い坊や」
 マダムへもきつい視線を向けようとする、が、穏やかなまなざしに少し躊躇った。まるで、毒気を抜くような視線だ。
「そう言う子は好きだわ。気になさったのなら、ごめんなさいね」
「ああいうの取り巻きにしてると、マダムの品まで疑われますぜ」
「そうはいっても、ヒバリたちはおしゃべりが大好きなものだから」
 敢えて、睨みつけてみる。が、マダムの笑みから柔らかさは損なわれない。こう、こっちが突っかかってるのに柳に風な反応は、厄介この上ない。
 そんなのは、桂一人で充分だというのに。
「それとね、若いツバメという呼び方は、そう悪くもないと思っているのよ」
「随分と新解釈するんですねぃ」
「だって、可能性が在るということでしょう?」
 意味が判らない。はてなマークが、頭の上に幾つも浮かんでいるのを見たのだろう。マダムは扇子で口元を隠し、ころころと笑う。
「いつか出会う伴侶を探して、飛び回るのは素敵だと思うわ」
「おれ…僕はそうは、思わないですが」
「正直ね」
 ふふ、と笑い、マダムは沖田と桂を交互に見やる。
「まさか、貴女がこんな子を連れてくるなんてね」
「お気に召しましたか、マダム」
「後で、ゆっくりと話せたら良いわね」
 ドレスの裾をつまみ、桂は優雅にお辞儀をする。柔らかく曲げた腕の形、肩から滑り落ちる黒髪の艶、どれを取っても美しいとしか言えない。沖田には笑いを寄越した取り巻きに、桂はその動作だけで感嘆のため息を起こさせる。
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by wakame81 | 2013-12-16 00:03 | オフライン。  

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