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お知らせ

●6月24日の東京シティに、桂さんお誕生日二日前企画のアンケート本を作ります。つきましては、皆様にアンケートをお願いします。名付けて、「銀魂キャラクターなりきりアンケート「ヅラに誕生日プレゼントを用意しよう」です、よろしくお願いしまーす。
●桂マイナーcpアンソロ、2011年6月シティのコタ誕で発行しました。
●アンソロ本文に、誤字を発見しました。
お取り替え、てか修正については こちら をごらんください。
今現在、修正関連のお知らせはhotmailには届いておりません。「送ったけどやぎさんに食べられたっぽいよ!」という方がいらっしゃいましたら、拍手か こちら までお願いします(爆)

おきづらよ、私は帰ってきた。

すいませんお久しぶりです。
試験終わりましたー!! 二週間ほど前に(爆)。結果はキカナイデクダサイ(爆)。
去年のボーダーだったら受かるかも、一昨年だったらガチだめという、超ボーダーライン上にいます。あと一ヶ月、生殺し…というか、私の中ではなかったことになってます(爆)。

冬コミ、落ちましたー。
ギンタマン第2巻は、ハルコミまで延期になります。ちょっと助かったと思ってるのはここだけの秘密だ!!
とりあえずは、サイトの方を、もうちょっとやってこうかなぁと思いマス。ギンタマンファイナルとか(遠い目)。
委託の方も、お願いできそうなので、何か検討中です。土桂を書くべきか、沖桂を書くべきか。

そして、フィギュアスケートシーズン始まりましたねー(笑)。
グランプリシリーズもただいま第四戦、ロシア大会です。俺の嫁レオノワが、やっと調子上がってきたようで、ときめきが止まりません。惜しむらくは、ファイナル進出が難しいので、ファイナルの楽しみが半分以上減っていることでしょうかシクシク。
ところでシーズンの序盤を告げる、ジャパンオープン&ウィナーズカップ&カーニバルオンアイス!!
現役が滑るジャパンオープンと、今年から、引退組のウィナーズカップ、そして両方のエキシビションのカーニバルオンアイスが行われたのですが。
引退組の、あの熟成された表現力といったら!!!
銀魂でたとえるなら、攘夷派四人が高橋やチャンクラス、真選組が羽生とか前田タッキーとかガチンスキーとかのクラス、そして荒川やブラウニングやスルツカヤといった面々は、西郷さんや次郎長といった先輩方でしょうか。とにかく、吸引力が半端ないんですよ!!

そんな高ぶりを、小ネタにしてみましたー。
いきなり銀桂と真選組トップ3が包囲されて共同戦線で、でも超劣勢という謎シチュです。相手がドーピング辰羅という設定は、書いてる途中にできました。

では、続きからどうぞー。

……明日には、松陽先生追悼ネタか、コミックス感想か、アップできたらいいなぁ。








「どうしたんでぃ、だらしねェな」
 もうもうと上がる土煙が晴れた後に、その男は立っていた。
「おめぇさんともあろうものが、こんな連中に手こずってんのかぃ? らしくもねェ」
「大丈夫? 二人とも」
 笑うような声音で、そう告げたのは、髪の短い、肌の色の濃い男。手の先で、煙管が踊る。
 わかりやすく心配そうに、そう声をかけたのは、白銀の髪を高島田に結い上げた、どこからどう見てもバケモノとしか思えない大男。さっきの土煙は、手にした丸太から吐き出されたのだと、人目で判る。
「何故、お二人がここに」
 問いかけたのは、桂だった。銀時のほうは声もなく、現れた二人を見上げる。旦那はともかく桂が豆鉄砲食らった顔してるなんて珍しいなぁと、沖田は心の中だけで呟いた。
「リハビリって奴よ。たまにゃぁ動かねぇと、ボケちまうからな」
「お登勢と子供たちに聞いたのよ。まったく、二人で無茶しちゃって」
 言いながら、大男は白髪頭と黒い長髪の上にげんこつを落とした。ぎょっとしたのは、沖田だけではないだろう。土方も思わず刀を振るう手を止め、近藤に至っては四人をガン見して大騒ぎしている。
「~~~~~っつ~~~~~!」
「さ、西郷殿、これは」
「言い訳無用。心配してたわよ」
 確かに、銀時も桂もぼろぼろだった。包囲を突破どころか全滅させるかの勢いで、沖田が唇を噛むほどの勢いで戦っていたのだ。無痛の兵として恐れられる辰羅、しかも夜兎の回復力と荼吉尼の怪力をドーピングされた連中相手に、狙撃まで受けて、それでも刀を振るっていた二人の、ダメージも疲れも、相当なものだろう。それでも、あの二人が。
 英雄とうたわれた、最強であるはずの二人が。
「おいトシ、ありゃぁ」
「あぁ、間違いねぇ。泥水次郎長、西郷特盛。攘夷戦争初期の、大物だ」
 沖田だって、知っている。けれど、泥水次郎長は銀時に、西郷特盛はチャイナ娘に、それぞれ負けているはずだ。そりゃ、泥水次郎長はその前に銀時から一本取ってるし深手だったらしいし、西郷特盛は本気じゃなかったらしいけれど。
「まぁ随分と、数残ってんじゃねぇかぃ。こりゃぁ、リハビリし甲斐もあるってんだ」
「しかも、結構やっかいな連中らしいわね。パー子とヅラ子をここまで追いつめるなんて」
「お前も相変わらず甘やかすなぁ、西郷。俺らが現役だった頃は、もっとやっかいな奴がゴロゴロいたろ? その時と比べたら、かわいいモンじゃねぇか」
「どこ見て言ってんだボケジジィ。ムチャなリハビリして腱鞘炎起こす前に、おとなしく引っ込んで縁側で茶でも飲んでろや」
「言ってくれるじゃねぇか、クソ餓鬼」
「西郷殿、次郎長殿。奴らをただの辰羅と思わない方がいい」
「そんなの、アンタたち見たら判るわよ」
 ごついウィンクが飛ぶ。桂はきょとんとしているし、銀時はうえぇと顔をしかめて、またげんこつをもらっている。味方にリタイアさせられるんじゃないだろうか。
 少なくとも、桂や銀時よりものすごく強いとは思えない。条件さえ整えれば、沖田だって勝てるかもしれない。伝え聞いた話だと、そう思うのに。
「じゃ、行きますか、次郎長」
「おう。先輩の背中って奴を、見せつけてやらぁ」
「んじゃ先輩方、後はよろしくー」
「テメェも働けクソ餓鬼」
 軽口を叩きながら、銀時が笑う。桂も、束を握りなおして立ち上がる。
 二人に、そして自分たちにも見せつけた背中が、とても大きい。
(これが、伝説の侍ってヤツかぃ)
 たった二人、増えただけだ。敵はまだ、数え切れないほどいる。
 それでも。
 さっきまでの絶望が、まるで嘘のように感じられる。桂や銀時にすら、その安心感を与えてしまう。
「負けて、らんねぇなぁ」
 呟きは、笑いと共に沖田の口からこぼれた。血と脂のこびりついた刀を、握り直す。
 目指すものは、果てしなく遠いけれど。
 走り出さずには、いられない。

by wakame81 | 2012-11-10 22:01 | つれづれ。  

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