お知らせ

●6月24日の東京シティに、桂さんお誕生日二日前企画のアンケート本を作ります。つきましては、皆様にアンケートをお願いします。名付けて、「銀魂キャラクターなりきりアンケート「ヅラに誕生日プレゼントを用意しよう」です、よろしくお願いしまーす。
●桂マイナーcpアンソロ、2011年6月シティのコタ誕で発行しました。
●アンソロ本文に、誤字を発見しました。
お取り替え、てか修正については こちら をごらんください。
今現在、修正関連のお知らせはhotmailには届いておりません。「送ったけどやぎさんに食べられたっぽいよ!」という方がいらっしゃいましたら、拍手か こちら までお願いします(爆)

ツバメいついつ巣に帰る~エリ桂編

皆様こんばんわー。海藻で味噌汁に入ってるのが多い方、若布です(違)。

今日のジャンプは、ついうっかり激震が走りました。銀魂ファンでここに反応するのごく少数だとわかってるのですが。
まさか、ジャンプでTRPGという単語を、正しい意味で目にする時がくるとは!! 
しかもハンドアウトシステムとか何事だ、クリティカル値が13以上ってダイスなに使ってんですか。どう考えても、六面体と八面体としか思えない。
……これをちゃんとシステムとして確立させたものを、期待してます。夏コミ一日目あたりで。誰か作って!!
でないと自分で作りたくなるから!!(爆死)

でも、今こそ、電源不要ジャンルを布教する良いチャンスなんでわ。いやいや、TRPG銀魂をやる前に、ギンタマンなんとかしないと(爆)。

その前に、オフラインでやることがあります。
はい。ハルコミ新刊、「ツバメいついつ巣に帰る~エリ桂編」です。
去年の蓮蓬編と、たまたま見かけたツバメから派生したネタ、いよいよメインでございます。なんで、もっさんに連れられて地球に来たシーンから始まってるのかナゾ。そして、かまっ娘とかウッチーとかマユゾンとかネタ盛り込みすぎ(爆)。
だから、それまでコピー本だった銀桂編高桂編と違い、オフセットになってるわけですが。

エリザベスというか、江蓮×桂です。いや、ばってんかも疑わしい(爆)。全年齢対応、お値段300円になりますー。

以下、サンプル-。
これで、6月に沖桂編を書ければミッションコンプリート。








菖蒲月


「なんじゃ、陸奥に見惚れてたかえ? ありゃあ止めといた方がいいぜよ。確かに美人けんど、怒らのうても怖いし、怒ると鬼のようじゃ。まるで、わしの姉ちゃんじゃ!」
 生憎、江蓮は、もじゃ男の姉を知らない。ので、あっはっはーと高笑いする男には同意しないでおいた。
「それよりは、これからおんしを預けたい奴の方がなんぼいいぞ。あぎっちりちっくと無愛想なとこがあるけど、そこがかわえいがだ。ちっくと堅物だし、日本を変えようと一生懸命の傑物なき、大抵の奴はかっこいいらぁ思うんやけどな。でも、かわいいことは保証する!」
 胸を張って言われた。まぁ美人らしいし、大物のところに潜入するのはむしろ好都合だ。しかし、美人か。
「まっこと、男にしとくのがもったいないくらいじゃ!」
(……は?)
 その時抱いた漠然とした不安は、その人物、桂小太郎と面通しして確かなものとなった。大物というには柔そうな男であることはいい(むしろ目の保養だ)。が。
「……決めた。お前の名前はエリザベスだ」
 心持ち、目を輝かせてそう言われた日には、天を仰いでため息をついたっていいだろう。



      *   *   *


「安心したのか。大丈夫だ、もう二度と、お前に不安な思いはさせないからな」
 充分不安だ、とは口に出せず。
 帰ろう、という手をふりほどくこともできなかった。引かれるままに、歩き出す。
 そのまま桂は、グランプリの経緯とその後のこともしゃべりだした。やれ銀時とやらがどうの、部下がどうの、という話を適当に聞き流す。と、不意に桂は黙り込んだ。
 ひょっとして、興味ない態度に怒っただろうか。それならそれで、かまうものか。江蓮も黙ったまま、路地裏の細い道を行く。空は赤から青へと色を変え、町を染めていた朱色も見えなくなる。
「エリザベス」
 低く、呼ばれた。振り返った琥珀が、静かに江連を見つめる。その口元から笑みが消えていた。

「白い悪魔、というものを知っているか」




弥涼暮月



 久しぶりの宇宙は、どこか浮ついた気分にさせる。きっと懐かしい母星に帰るからですよ、という部下に、江蓮は大きくうなづけなかった。
 制御されているとはいえ、無重力空間と1Gの重力下は違う。気を抜けばふわり、と飛んでしまいそうな感覚は、逆に江蓮を落ち着かなくさせた。
 あれから、三年半。江蓮の作戦は、ぎりぎり間に合ったはずだ。そうでないと困る。遠ざかっていく地球を見つめて、祈るように呟く。
 最後の最後で、計画は大きく崩れそうになった。それを防ぐためやむなしとはいえ、彼女と、桂まで雪の中に置き去りにしてしまった。
 風邪など引かない強いひとだと知っている、けれど、どうしても気にかかる。今なら、もう一人の《エリザベス》がいる。けれど、エックスデーが来たら、桂は思い出すだろう。
 小さく青い星は、やがて恒星の輝きに飲まれて見えなくなった。その星も、小さな光の点になり、他の星ぼしと区別がつかなくなる。
 母星到着間近のメッセージが、船に流れた。間をおいて、黒い鉄の星が闇の中から姿を現す。帰って、きたのだ。
 それでも、江蓮は見えなくなった青い星を見つめ続けた。
 あそこに帰ることは、もう、ない。
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by wakame81 | 2012-03-13 00:07 | オフライン。  

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