そういや先週&今週の銀魂は、ひょっとして勤労感謝の日だったのではなかろーかと今更気づきました。アニ魂のモバイルサイトも、働く人にエールを送ろう!の企画やってたしなぁ。
そういうわけで、ポジティブにがんばろう自分。たとえ、仕事で冬コミ行けなくとも!!(爆)←今若干ネガティブホロウbyワンピースに取り憑かれちゅう。
勤労感謝とは関係ないですが、最近コメント欄に、悪戯書き(婉曲表現)が多いので、コメント欄本当に書き込み禁止にしちゃおうかなぁとか考えてます。見つけ次第削除してるんだけど、教育上よろしくないし。
しばし検討中(消す方向で前向きに)なので、「いや、コメント欄に書きたいんだ!」という方は、どんな方法でも構いませんのでご連絡ください。
そんなネガティブホロウはさておき、小ネタが一本できましたー。小ネタというか顕微鏡で見ないといけないサイズです。拍手にするにもちっちゃいので、カテゴリはつれづれのままで。
更新無いのに拍手をありがとうございます。というか、そもそもうちに来て下さってありがとうございます!!
もうちょっと、沖田を成長させたいんだけどな……。
朝から小雨が降るわ風まで強いわ、しかも世間様は祝日だとくれば仕事のモチベーションがだだ下がっても仕方ない。そう沖田は考えるのに、鬼の副長は冷酷にも市中見回りを言い付けてきた。自分はパトリオットだか何だかで、近藤や万事屋のみんなと何やら楽しそうにやらかしてるくせに。
「べ、別に羨ましくなんかねーんだからねぃ」
ツンデレのテンプレ言葉なんか口にしてみても、何も面白くない。ちえーっと舌打ちを一つ。それで、寒さが紛れるわけもなく、ますますやる気が失せるだけだ。
強い風がまた吹き付けてくる。マフラーに顔を埋めようとしても、飛び出た耳の上半分が痺れるように痛む。何が十二月下旬の寒さだ、雨は昨日で上がるという、一週間前の予報を当てればいいのに。
「帰っちまおっかなー」
土方にばれたら、またサボるなと怒鳴られることだろう(そしてなぜか、必ずばれるのだ。厄介この上ない)。けれど、帰れば出したばかりのこたつがあるし、ちょうど昼時になる。祝日ってことで確か昼に特番をやるはずだ、録画はしてるがやはり直接見たい。
「帰っちまおかなー」
一度は止んだ雨が、また降り出してきた。横からの風も相まって、たとえ傘があっても濡れただろう。頬を冷たい雫が打ち、鼻を寒風がくすぐって盛大なくしゃみが飛び出す。
「帰っちまおかなぁ」
それでも、足は屯所へと向かない。手に息を吐きかけながら、眼は鋭く辺りを見渡す。こぼすため息と湧かないやる気は本当なのに、たった一つの理由が帰ることを強く阻む 。
「……あ」
人ゴミの向こうに、探し求めるものを見つけた。
目をこする。見間違いではない、願望が生み出した幻でもない。
息をゆっくり吐き出す。せっかくのチャンスだ、帰らなかった自分の忍耐を褒めてやりたい。
それまでと変わりない歩調で足を進める。なんでもなさを装って手を腰にやる。まっすぐではなく、一度通り過ぎてから斜めに近づく。あと少し、あと少し。
ばっと奴はこちらを向いた。走り出したのはどちらが先だったろう。もう、帰ろうかと悩んだことすら沖田の頭から抜け落ちている。
「待てよ、かーつらぁぁっ」
「ふん、誰が待つか。行くぞエリザベス」
この日に会えたのはきっとカミサマのご褒美だ。だから、ほんの少しくらい。
「待ちやがれぃっ」
奴の時間が自分に与えられたって、いいはずだ。