お知らせ

●6月24日の東京シティに、桂さんお誕生日二日前企画のアンケート本を作ります。つきましては、皆様にアンケートをお願いします。名付けて、「銀魂キャラクターなりきりアンケート「ヅラに誕生日プレゼントを用意しよう」です、よろしくお願いしまーす。
●桂マイナーcpアンソロ、2011年6月シティのコタ誕で発行しました。
●アンソロ本文に、誤字を発見しました。
お取り替え、てか修正については こちら をごらんください。
今現在、修正関連のお知らせはhotmailには届いておりません。「送ったけどやぎさんに食べられたっぽいよ!」という方がいらっしゃいましたら、拍手か こちら までお願いします(爆)

Star Puzzle March:1

昨日の龍馬。
仲違いをなんとかしようと酒もってきて宴会始めるあたり、さすがはもっさん(笑)。



リクいっこ数えそびれてましたーリク主さますいません!!

てことで、リク「原作が前世になってる3Z。前世は銀桂、現世は未定で桂君もてもて」
これまた4ページになるよー(爆)。

ちなみに明日更新できなかったら、「あぁ死亡したんだなー」と生暖かく見てやってクダサイ。







「は? 何コレ」
「何って、来週のロングホームルームの企画書です」
 職員室でポッキーくわえていた坂田銀八は、仏頂面の学級委員長を見上げた。あんパンやらクリームパンやらイチゴホイップサンドを脇に押しやって、差し出された紙を受け取った。
「何、コレ?」
「だから、来週のロングホームルームの企画書です」
「コレが?」
「そうです。尺がないんでとっととサインお願いします」
「尺ってなんだよまだイントロだぞ。だいたい書いてる奴、ページ数とか文字数とか関係なく書き流すじゃねーか。登場キャラがんなこと心配するんじゃありません。てことで、これやり直し」
「はいっ?」
 突っ返された紙に、素っ頓狂な声が上がる。お昼時、他の先生も職員室で食事をとっている。それらの目が一斉にこっちに向いたことに、気づいているのだろうかこの生徒は。
(気づいてねーんだろうなぁ)
「何でやり直しなんですか」
 問う声も鋭いし、眉も吊り上がっている。ろくに内容も確かめずにボツにしたことを怒っているのだ。判ることを自惚れるつもりはない。昔に比べたら、本当に判りやすくなった。
「予算も前準備もかかりません。この時期にぴったしでしょう」
「アホですかお前は。何でロングホームルームに自主勉なんかしなきゃいけねーんだよ」
「だって、俺たちは一応受験生っていう設定ですから」
「設定言うな。だから受験勉強ってか?」
「そうです」
 琥珀の眼がまっすぐにこっちを見据える。自分が正しいと信じて疑わない。たとえ間違っているとしても、それを表に出さない。
「ダメですー。ロングホームルームは勉強する時間じゃありませんー。どうしても受験勉強してぇなら授業の時にやれ」
「やれるわけないでしょうが」
「とにかくダメですー。どうせだったら他のことしろよ。高校の時しかできねーこととか」


「それが、バーベキューですか?」
 一週間後。
 新八は不服そうにそう言うが、中庭に集まった3Z生徒は特に異議を唱えるつもりはないようだ。
「うぉーい、ブロックはそっちなー。ちゃんと倒れないように積み上げろよー」
「判ってまさぁ。ちゃんとやっとけよ土方ぁ」
「おめーもやれよっ」
「新聞紙、どこ置きます?」
「てか誰か水汲みに行ってんのか?」
「それは屁努絽くんが」
 てきぱきと、準備は進められていく。薪を抱えたままの新八だったがクラスメイト達に「早くー」と呼ばれて、一歩銀八から離れた。それでも眼は、不服そうにこちらを見る。
「何、不満? バーベキューじゃ嫌ってか? おいおい贅沢言ってもらっちゃ困るよ。神楽なんか先週から大張り切りで、何日も前から焼き肉のたれをロッカーに常備してたくらいだぞ」
「もの凄いやる気ですね。いや、バーベキューがどうとかじゃなくて、これが高校でしかできないことですか?」
「そうだぞ? このメンバーでできるなんて、卒業したらもう無いかもしんねーだろ。誰に何が起こるかなんて判んねーんだからな。たとえば、ぱっつぁんが事故にあったり、ぱっつぁんサラ金の取り立てで心臓持ってかれたり、」
「何で僕が不幸な目に遭うこと前提なんですかっ」
「ぱっつぁんがコンタクトにしたり」
「僕が眼鏡じゃなくなったからなんだって言うんですかっ」
「ほらとっとと行け」
 蹴り飛ばすと、やっと新八も準備グループの輪へ入った。薪を持っていった先は、桂と近藤が鉈をふるっているところだ。
「だーっ、もう危なっかしいっ。貸しなさいもうっ」
「大丈夫だ。今度こそちゃんと割ってみせる」
『おい。お前桂さんのやることに文句をつけるって言うのか』
「文句じゃありませんっ。……だからちーがーうっ。いきなり大振りするんじゃなくて、一回薪に鉈を食い込ませてからやるのっ」
「やってるだろうが」
「やってないでしょーっ」
 近藤の悲鳴と、薪が鉈から外れて飛んでいく音が重なった。くるくるくるーと天高く薪は飛び、水を運んでいた長谷川の頭にクリーンヒットする。
「ちょ、何で俺そんな役回り……ガク」
「おや」
「おや、じゃないでしょっ。だから俺に貸しなさいって言ったのにっ。それともそんなに俺のこと信じられないっ?」
「だったら髭を剃れ」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ。桂、俺は、俺は信じてたのにぃぃぃっ」
 大粒の涙をこぼしながら近藤が走り去る。ブロックを積んでいた土方が、仕事をほっぽりだして駆け寄ってきた。
「桂っ。おめー何近藤さんを泣かせてるんだっ」
「別に泣かせたわけではないぞ」
「泣いてただろーが思いっきりっ」
 土方を遮ろうとするエリザベスを、桂が押し止める。そして、まっすぐに土方の前に立った。
「俺のせいじゃないぞ。近藤が勝手に泣いたんだ」
「だから明らかにおめーのっ」
 ボタンをかっちり第一まで留めた、乱れのない胸元を引っ掴んでいた土方の後ろに、沖田が忍び寄る。力の入った膝裏めがけて、蹴りを入れた。
「余計な一言がぁっ?」
「うわっ」
 もちろん沖田は素早く避けたから、土方の後ろに支えとなるものは何もなかった。新八が動くより早く二人は地面に倒れ込む。土方は仰向けに、桂はその上にうつ伏せに。
「ってぇ……」
「やーい、押し倒されてやんの」
「総悟ぉっ。てめっ……」
 土方の怒鳴り声が、不意に収まった。土方をクッションにしてさほどダメージのない桂がわずかに体を起こし、頭を振っている。弾みでどこかぶつけたのか、右手で頭を押さえ、眼を伏せて。さらり、と、長い髪が土方にかかる。
 土方の顔が瞬時にして茹で上がった。
「ばっ、桂早くどきやがれっ」
「え、おい何だっ?」
 まだちゃんと身体を起こしていないのに、いきなり下から暴れられてはたまったものではない。バランスはあっけなく崩れ、桂は再び土方の上に倒れ、
『桂さん、危ない』
 なかった。
 さっと掬いあげるように、手首も指先もない腕が薄い胸板を支える。短いくせに『よっと』と勢いをつけて、上半身を引き上げられた。
「桂ぁ。早くどいてやってくだせぇ。でないと土方さんがちょーっと人に言えないようなことになっちまうぜぃ」
「総悟っ。おま、何をっ」
「おや。言っていーんですかぃ?」
 ニヤリ、と。人の悪い笑みを、沖田は土方に向ける。言葉に詰まった土方は、未だ腹の上の桂から眼を逸らし、どけよ、と低く告げた。
「はいはいそこー、ひと段落ついた? じゃれあってないでさっさと準備しちゃいなさいー。時間なくなるぞー」
「ジャンプめくってるヤツが言うせりふじゃねーだろっ」
 こっちを見ずに、くわえタバコならぬくわえペロペロキャンディーの銀八に、起きあがった土方がつっかかる。
「オメーは何くつろいでんだよっ」
「だって、ロングホームルームは生徒主体よ、先生は見守る立場よ? 準備も何も、全部お前らがやるのが当たり前でしょー」
「その割には、マイ箸だのマイ皿だの準備万端じゃねーか」
「たりめーでしょ毒味だよ毒味。あ、この串にマシュマロ刺しといてね多串君。つまみ食いとマヨは禁止だから」
「ノリノリで上前はねる気かよっ。てかマヨ禁止たぁどーゆーことだオメーにやるマヨなんかねーけどなっ」
「おい」
 割り込んだのは、薪割りに戻った桂だ。びっ、と、薪が食い込んだままの鉈を二人に向ける。
「ちょ、危ねーだろ桂っ」
「危ないじゃない、桂だ。何遊んでるんだ二人とも」
「そうだぜ遊んでねーで手伝え土方ぁ」
 桂の隣から、沖田も声を上げる。そのせりふの後、口から風船ガムがぷくーと膨らんだ。
「てめーが遊んでんじゃねぇっ。何食ってやがんだ総悟ぉっ」
「見て判りやせんか、ガムでさぁ」
「食ってるものの名前を聞いてんじゃねぇぇっ」
「ちゃんとやってますぜ、アンタが銀八先生と遊んでる間に。なぁ桂?」
「うむ。ちゃんと沖田はがんばってくれてたぞ、俺の応援を」
「実質何もしてねーじゃねぇかっ」
 怒鳴りながら土方は沖田のそばに近寄る。胸ぐらを掴もうと手を伸ばしたタイミングで、膨らんだガムが割れた。
「…………」
 べっとりと、手にガムがこびりつく。
「あーあ。これじゃもう食えねぇやぃ」
「って残りを口から出して俺になすりつけるなっ。てかわざとだろっ」
「んーな証拠がどこにあるっていうんですかぃ」
「普段からの行動を振り返ってみろぉぉっ」
「ひでーや、自信満々の証拠ってそれですかぃ。俺が普段ガムかんでるからって、そんな言いがかりつけるってんですかぃ。桂、聞いたか? 土方さんたら確かな証拠もねーのに俺のこと悪く言うんだ、ひでぇと思わねーかぃ」
 眼をかすかに潤ませながらの言葉に、桂も厳しい顔で土方を睨む。
「確かに酷い奴だな」
「騙されるな桂ぁっ。今コイツアッカンベーしてたぞ、目薬持ってたぞっ」
「あー俺花粉症なもんで」
「んな設定初めて聞いたわっ。てーか何でお前が薪割りなんだ、かまど作る係りだったろっ」
「近藤さんがどっか行っちまいやしたから、桂一人じゃ薪割り大変だろーって」
「一人じゃない、エリザベスも一緒だ」
「あーそうでしたねぃ(ちぇっ)。ま、とにかく人数減らすには結構な重労働だからねぃ。助け合い精神ってヤツでさぁ」
「何いい子ぶってんだ。お前が抜けたらかまど係り俺と伊東だけだろーがっ。ってそうじゃない、近藤さんっ」
 ばっと土方は振り返る。「あんだけ騒いでたくせに今まで忘れてたんですぜ」と桂にささやく沖田にゲンコツ降らせてから、走りだそうとして。
「だーから近藤さんはいったいどこ行ったんだぁぁぁっ」
「アンタそれ知らないで迎えに行こうとしたんですかぃ」
「オメーも知らねーくせに偉そうにつっこむなっ。で、近藤さんをどこにやった桂ぁぁっ」
「何で俺に聞く」
「元はと言えばオメーのせいだろがっ」
 桂の眉が、む、と寄せられた。次の薪を割ろうとしていた手を止めて、土方を見上げる。
「だから俺のせいじゃない」
『そうだ。過ぎたことをほっくり返すなネチっこしい』
「ネチっこしいってなんだよ、変な言葉作りやがってっ」
「仕方なかろう。エリザベスは日本に来てまだ日が浅いのだ」
「三年間のどこが日が浅いってんだ。てかこいつ、留学生かっ。どこの国にこんな住人がいやがるんだ、南極かっ」
「エリザベスという名なのだ。おそらくイギリスだろう」
「イギリス敵に回す気かーーーっ。とにかく、近藤さんがどっか行ったのはお前のせいだからな、探すの手伝え」
 桂の手を掴もうとした腕を、エリザベスが遮る。さらに沖田が、じろりと土方を見やった。
「んーな口実つけて、桂をどこに連れ込むつもりですかぃ」
「どこにも連れ込まねーよっ」
「おい。俺をどこに連れ込むのかは知らんが、薪割りをどうするつもりだ。こんな太い薪のままでは、いくら新聞紙があろうとも火など点かん。そうなったら、バーベキューなど夢のまた夢。皆の期待を裏切る訳にはいかん」
「だから連れ込まねーっつってんだろがっ。たかがバーベキューをそんな深刻なもんにするんじゃねぇっ。近藤さん探してきたら二人でやりゃあいいだろうがよっ」
「なかなか見つからなかったらどうするつもりだ。放課後まで延々とバーベキューをし続けるわけにはいかんのだぞ」
「そーだそーだ、てめー一人で探してこいや。ついでに地の果てまで行って戻ってくんな」
「総悟は黙ってろっ」
「あのー」
 遠慮がちに、声が割り込む。薪運びチーム、新八と山崎が所在なさげにそこに立っていた。



                        ~続く~
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by wakame81 | 2010-01-11 23:35 | 小説。  

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